共通テスト2024 感想
本邦でおそらく規模最大の模試である
Day1
倫理,政治・経済
感触は難化だった。過去 3 年分の問題(追試含む)では、かなり粗い知識でも倫理が取れた(政経と合わせて 85 ~ 100 点程度)のだが、要求精度が高くなった印象がある。
政治・経済は普通くらいの難度だと思う。
ところで、自分は地理 B の点数も倫政とさほど変わらない 75 点前後でかなり安定していたので、「開始 20 分以内に倫政の問題に全て目を通し、感触から点数を概算して、75 点を下回っていたら残り 40 分で地理 B を解き、地理 B で提出する」という戦略を採用していた。 倫政には、日本語を読めれば取れる問題が相当数埋まっており、かつその形式が毎年固定されているので、点数の概算の段階では、そういう問題は解かなくても飛ばすことができ、こういった方法が使えるのである。
「何択まで絞れたか」を各問題で計算して正解数の期待値を算出し、マーク数で割って 100 を掛けるという原始的な方法だが、かなり精度良く(±2 ~ 3 点の精度で)点数が分かる。 今回は概算した結果が 77 点だったので、倫政で提出した。結果は 79 点だった。
帰って地理 B を解いたら 76 点だったので、一応戦略としては成功を収めたと言える。
国語
古文・漢文が相当な易化だったと思う。
いつものことだが現代文はよく分からない。特に第一問の問 6 (ⅲ) は、選択肢が全部的外れである(設問の要求からズレるか、提示された文章が選択肢からズレる)ように感じた。一番マシそうなものを選んだら正解だった。
36/41/50/50 で 177 点だった。
英語(リーディング)
過去問をやったことがないのでなんとも言えない。分量は増えたようだが、読み終わる限りにおいては易しかったと思う。読むのが遅かったり、目が滑ったりすると終わらないというのもわからなくはない。
各予備校の模試だと、たまにメチャクチャな選択肢が正解になっていて困ることがあるが、今回はそのような悪問は見受けられなかった。 今まで見た中で一番酷かったものを挙げると、選択肢から fact を選ぶよう指示された問題で "The jacket is suitable for both men and women." みたいな文が正解になっていたパターンがある。それはどう考えても fact ではなく opinion である。 そういうのと比べればどう転ぼうと易しい。
あとは英文との事実確認を丁寧に行えば解けない問題はなかった。100 点だった。
英語(リスニング)
これに関しては客観的に判断することが難しいと思うが、主観的には易化だと思う。実際全部聞こえた。100 点だった。
Day 2
数学 I・A
並よりは難しいのではないか。第 4 問の最後を間違えて、98 点だった。
数学 Ⅱ・B
選択問題が拍子抜けするほど簡単だった。100 点だった。
物理
見たことがないくらい簡単だった。化学と違ってミスをする要因が全然埋まっていない。100 点。
化学
かなりの注意力コンテストだったが、奇跡的に全部切り抜けた。ただ、ニンヒドリン反応の反応条件を忘れていて間違えた。96 点だった。
総評
注意力コンテストで大学入試をするのは、やめた方がいいと思う